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神戸大学附属中等教育学校


 2009年に神戸大学の附属学校再編に伴い、旧神戸大学発達科学部附属明石中学校・住吉中学校から新たに誕生した中高一貫校の神戸大学附属中等教育学校を訪問し、入学適性検査広報委員の高木先生からお話をうかがいました。


 

  再編前は附属住吉中学校だったため、中学卒業後は高校受験をしていました。それが今回の再編に伴い、中学+高校の教育を行う6年制の中等教育学校となり、「中高一貫校」として生まれ変わりました。 先生も幅広い年齢層の方で構成されているようで、学校の様子を拝見した際もさまざまな熱心な先生方の姿を多く見ることができました。

 さて、その新しく生まれ変わった神戸大学附属中等教育学校ですが、まず以前の「発達科学部附属」から「大学附属」に変わったことに伴い、神戸大学とのつながりが広範囲に、そして深くなったように感じました。
 たとえば、3・4年生(中3・高1)対象の「神戸大学day」では大学理事からの大学全体の概要説明や各学部の教授からの学部毎のガイダンス・講義があったり、全学年対象の「各学部との連携授業」では生徒が大学に出向いて授業を受けたり研究室や施設への訪問の機会があったりと単独学部の附属では出来なかったことが多く出来ているとのお話を聞きました。
 私立大学の附属校に訪問した際にいつも魅力的に思う「高大連携」が国公立大学でも行われていることにとても印象深く残りました。

 次に、教育内容として特に力を入れられていると思ったことは目指す生徒像として掲げられている「国際的な視野から、自他を認め合い、主体的に自己の未来を切り拓くことのできる生徒」のとおり、「Kobeポート・インテリジェント・プロジェクト」(略称:Kobeプロジェクト)という総合学習の授業では「見つける力」「調べる力」「まとめる力」「発表する力」の4つの力を学習し、 卒業時には神戸大学の支援を受けて卒業研究として8つの領域に分かれて論文を作成するそうです。
 こういった総合学習が進む中でも神戸大学の支援・指導を受け、卒業研究が出来る機会は他校ではなかなか難しいことだと思います。ハイレベルな世界の中で学ぶことができ、そして神戸という国際的な場所にある学校であるだけに大学が目指している「グローバルエクセレンス」に準じた「グローバルキャリア人」の育成を目指すために英語教育による語学力やコミュニケーション能力はもちろんのこと、グローバルな人材に必要な主体性やチャレンジ精神、異文化理解など幅広いことを学べるような教育を目指しているとのことでした。

 自主性という面では各授業の初めの5分間は「教科リーダー」という係(ローテーションでみんながするそうです)の生徒が先生に変わって指示をしたり、授業の運営を行ったりします。実際にその様子を拝見しましたが、生徒たちが事前に準備をしっかりした上で、積極的に授業の運営を行い、先生が後ろから見守るようなスタイルは自ら学んでいることや責任感にもつながるのかなと思いました。

 このような指導のもと、2015年(平成27年)から同校は外部からの新入生募集を開始しました。こちらは入試ではなく「適性検査」という首都圏などの公立中高一貫校で実施されるような試験になります。募集定員は少ないですが、きっと人気校になることでしょう。

 

■まとめ■
 真の学力を身に付けるための学校としても注目の神戸大学附属中等教育学校。まださらに新たな変革に向けて日々進化している印象を強く持った学校でした。
 外部募集枠は2015年は40名、来年度からも80名と少ないですが、それだけに一人ひとりの個性に応じた指導をしていただけそうな感じを持ちました。きっと、人気が高くなることだと思いますが、受験勉強だけではない未来に活躍できる人が育ちそうな雰囲気が強く見えた学校訪問でした。

 

■神戸大学附属中等教育学校の先生より■

(1) 「日本の二酸化炭素排出量を削減すれば地球温暖化を防げる」
(2) 「エコバッグの利用は地球環境にやさしい」
(3) 「牛乳パックのリサイクルは資源の有効活用である」
(4) 「アルミ缶のリサイクルは資源の有効活用である」

 これらはみなさんが日ごろよく目にするフレーズだと思います。そして実際に行動に移している人も多いかもしれません。しかし、これらに ついて自分自身の手で本当に正しいかどうかを調べたり、検討したりし てみたことはありますか。

 本校では、日ごろ当たり前と思っていることに対してでも、「批判的・客観的な視点を持ち、自分自身できちんと確かめることができる」 生徒を育成したいと考えています。換言すれば「いろいろな視点から物事を考えることができる」ということかもしれません。そしてこれは 「相手の立場に立って物事を考えることができる」ということや「思いやりの心をもつ」ということにつながるともいえます。

 本校が目標としている「グローバルキャリア人の育成」はわかりやすくいいかえるとこのようなことになるのではないかと私は考えています。本校では国立大学の附属という利点を最大限に活かし、学業に限らずさまざまな活動を通して「見つける力」「調べる力」「まとめる力」 「発表する力」を身につけさせた上で「生きて働く力」の基礎を築くことを目指しています。

 本校はまだ過渡期にあり未完成な状態です。そのため、生徒自身の手で新しい学校づくりができるチャンスがたくさん存在します。神大附属を完成させるのはみなさん自身です。

(瀧本 家康先生)

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